査定依頼から媒介契約へ
お客様から自己所有の中古住宅の査定依頼が来ました。
実はこの段階で依頼者と業者の駆け引きが始まっているのです。
私どもはプロですから、地域・土地面積・築後年数で大まかな価格を計算できます。依頼者も素人ながら近所が坪いくらだったから土地がいくら、建物を作ったときがいくらで〇〇年経っているから、いくら位で合計でいくらと踏んでいます。
その様な依頼者に、プロだからと言って価格の根拠も示さずいくら位の金額だと話しても、たまたま依頼者の希望価格帯にあった金額以外、媒介契約締結は難しいでしょう。
どの業者に査定を依頼しても、依頼者の希望価格より査定価格が低い場合、最初にその低い金額を提示した業者には、余程の人間関係がない限り
「他社でも確認したところ、貴社に言われた金額通りでしたので、最初に声を掛けた貴社に売却の依頼をしたい」
等はありえないと思います。
せっかくのご縁で最初に査定依頼が来たのに「なんて勿体無い事を!」
価格査定ソフトを利用し、体裁の良い価格査定書を作り、提出・説明をさせていただき希望価格の差が大きい場合でも、依頼者の期待した価格が誤りと判った時、依頼者の手元には査定書があります。それも他に負けない「体裁の良い」書類です!
後手の他社が、査定書も提出していない場合、「他社でも確認したところ、貴社の価格査定位でしたので、最初に声を掛けた貴社に売却を依頼したい」が現実になります。
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